こんにちは、T’s Lab おおわだ研究所です。
これまでの指導の中で、「質問はたくさんするけれど、なかなか力につながらない」そんな生徒に出会うことがありました。
今日は、その中のひとつのエピソードをご紹介します。
以前、こんな生徒がいました。
数学の授業で質問が多く、わからないところをそのままにしない真面目な子でした。
ただ一方で、問題を見てわからないと感じるとすぐに答えを見てしまったり、
答えの数字に合わせて式を作り直したりすることがよくありました。
質問はたくさんするのに、なかなか伸びない。
説明を聞いたら「わかった」と言うけど、しばらくするとまた同じところで手が止まってしまう。
そんな状態がでした。
そんな状態が続いたまま、塾の長期休みに入りました。
そして休み明けの授業で以前にできなかった問題の類題を解いてもらいました。
すると驚くほどスムーズに、しかも1人で解けるようになっていたのです。
質問がなくなったわけではなく、
「ここまで考えてみたんですけど…」
「もしかしてこのやり方使う?」のように質問の仕方が変わり、
わからない問題を解説していても以前よりずっと早い段階で
「あっ、そういうことか!」と気づくようになっていました。
その様子を見て、私は改めて「一人で問題と向き合う時間」がどれほど大切かということを実感しました。
塾の役割は、答えをすぐに教えることではありません。
生徒が自分で考え、行き詰まってそれでも前に進もうとするその過程を支えることだと考えています。
「ここまで考えたけど合ってますか?」「このやり方でいいですか?」
そんなふうに質問できるようになることが、実は一番の成長なのかもしれません。
すぐに答えを教えてもらうより、少し詰まりながらでも自分で考える。
その積み重ねが、本番で解ける力につながっていきます。
T's Labでは、入塾面談のときに必ずお伝えしていることがあります。
それは、「わかる」を「できる」に変えるために解説よりも演習の時間を大切にしているということです。
説明を聞いて「なるほど、わかった!」と思うことと
自分の手で解いて「できた!」と実感することは、似ているようでまったく違います。
今回のエピソードは、そのことを改めて考えるきっかけとなりました。
自分で考え、間違え、もう一度やり直す時間があったからこそ、その生徒は大きく前に進めたのだと思います。
これからもT’s Lab おおわだ研究所では、「できる」をひとつずつ増やす授業を大切にしていきたいと思います。