
先日の小学生の授業の話です。
「全体の5分の2が180gです。全体は何gでしょう?」という問題がありました。
生徒は考えた末に、180×2/5なのか180÷2/5なのかで迷っていました。
そこで、私はすぐに答えを教えるのではなく、
「答えは180より大きくなるのか、小さくなるのかどっちでしょう?」と質問しました。
すると、生徒は「大きくなる!」と。
私「では、かけ算で1より小さい数をかけたら元の数(180)より大きくなるでしょうか、小さくなるでしょうか?」
「小さくなる!」
私「てことは、大きくならないといけないので・・・」
「180÷2/5だ!」
私「正解!!」
算数や数学はこの「予想する力」って、計算力と同じぐらい大事だと思っています。
今回の問題なら、「全体だから180より大きくならないとおかしいよね」という感覚が持てていれば、
式で迷ったときにも自然と正しい方向に戻ることができます。
特に文章題が苦手な子は、この「答えに見当つける」習慣が弱いことが多いと感じてます。
(単元ごとの授業では「今日はかけ算の授業だから全部かけ算だろう」みたいに思って、ろくに文章題を読まずに答えてしまうとか)
計算そのものより、先に「だいたいどんな答えになるのか」をイメージする力がつけば、
問題を読む姿勢も変わります。
これは中学生も同じで、例えば、一次関数ならグラフが右上がりなら傾きはプラスとか、右下がりならマイナスは確定。
みたいに計算する前からある程度予想できます。
数学って、「状況をイメージしながら考える」ことが大事です。
今回のように、生徒が「あ、そうか!」と納得できた瞬間こそ、成長です。
T’sLabではそんな「答えに見当をつける力」もしっかり育てていきます。
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