
私は中学時代はとても英語が苦手でした。
いつも平均点より下で、「日本人なのに英語なんてやりたくない!」と思っていました。
(英語苦手な子はこう思う子も多いんじゃないでしょうか)
私は英語が苦手になったきっかけはいまでも覚えています。
「なんで“water”は数えられない名詞なんだ?一滴、二滴って言うじゃん!」とか、
「this morningがどうして過去形になるの?」とか、
とにかく「日本語に当てはめて考えて納得いかないとイヤだ!」というタイプだったんです。
当時の私は、英語と言う言語を「日本語の仲間」だと思っていました。
だから、日本語のルールで考えて、理解できないことがあると、
「そんなのおかしい!」と感情が先に出っちゃっていたんです。
今思うと、お恥ずかしい。
英語と日本語はまったく違う文化の上で成り立った「別の言語」なんです。
ルールが違って当たり前なんです。
(サッカー選手が野球をみて、「バット使ってるやん!」とか言うのと同じ…なのかな?)
水は液体で形がないから、ひとかたまりとして扱うから数えられない名詞という、英語の文化的な感覚や、
this morningはもう過ぎた時間ととらえる英語の時間の捉え方の違いなど。
当時の私は、そんな文化の背景なんて知るわけもなく、
とにかく、「日本語と違う=納得いかない」という思考で止まっていました。
でも、もしあのときに「これは日本語とは別の文化のルールなんだ」と軽く受け入れることができれば、
もっと英語は好きになっていたかもしれません。
実際、高校になって英語は「受験のため」と割り切ったら、すんなり頭に入りだしたんですよね。
(こういうときはこう!とか)
ただ、本音を言えば、今の子どもたちには言語の背景にある文化まで知って、
英語を理解してほしいし、そうすれば一気に面白くなります。
生徒によくそんな話をしています。
「英語を日本語で理解しようとしすぎない」、これはとても大事です。
そうすると英語の世界はぐっと開けていきます。
あの頃の自分にも教えてあげたいな。
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