
こんにちは!T's Lab おおわだ研究所です。
T's Lab おおわだ研究所では、定期的に保護者面談を行っています。
先日保護者面談で出た話題について少し考えたことがあったので、本日はそのことを書いていこうと思います。
最近、保護者面談では「あまり自分で考えない」という話題によくなります。
確かに授業をしていても、少しわからなくなると手が止まったり、すぐに質問をしたりという場面が増えたように感じます。
ただ私は、思考力がないのではなく、思考する前に止まりやすい環境になっているだけだと思っています。
今の子どもたちは、物心がついた時からスマホやタブレットが身近にあり、調べたらすぐに答えが出てくる環境に慣れてしまっています。
「自分で考えてみる」より「調べる方が早い」が当たり前になり、自分で仮説を立てる経験がどうしても減ってしまっています。
遊びの種類も変わってきています。
ゲームやスマホのアプリのように、最初からルールが決まっている“完成された遊び”が中心になり、
自分で工夫したり、考えてみたりする機会が少なくなっています。
また、失敗を避けたいという子も多く、「間違えたらどうしよう」と考えること自体にブレーキがかかってしまう場合もあります。
さらに、習い事や塾、それ以外の時間もSNSでのやり取りや動画視聴などで忙しく、“ぼーっと考える時間”がほとんどないことも理由のひとつです。
スマホなどを取り上げてしまうと、「空いている時間で何をしたらいいのか分からない」などというお話も聞きます。
実は、こうした“なんでもない時間”が思考力を育てる上で大切だったりします。
では、どうしていくのが良いのか。
T's Lab おおわだ研究所では、質問をされたときにすぐ答えを提示するのではなく、「まず、どう考えると思う?」と問い返す時間を大事にしています。
もちろん間違えていても大丈夫です。
その修正の過程こそが、いちばん頭を使っている瞬間だと思っています。
子どもたちには、「考える=しんどい、めんどくさい」ではなく、
「考える=楽しい、おもしろい」と感じてもらえるように、声掛けや課題の与え方も工夫しています。
思考力は生まれつき持っている力ではなく、“育つ力”です。
環境が整えば、必ず伸びていくと信じています。
T's Lab おおわだ研究所はこれからも、生徒たちが安心してゆっくり考えられる場所を作っていければと思います。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。