今回は「途中式の書き方にもいろいろな特徴がある」について書いていきます。
同じ問題でも、途中式の書き方にはいろいろなクセが見えてきます。
まずは、「とにかく勢いで書くタイプ」
とにかくスピード重視で、途中式が雑になる子。
「早く終わらせたい」意識が強い感じですね。
消しゴムを使わずに、グリグリとして横に数字を書いたり、
分数を一行で書いたりして自分の字が読みにくかったり。
自分の書いている数字を読み間違えたりすることも多いです。
間違えたときにどこで間違えたのかを自分でたどれるようにすることが成長のカギです。
次に「直感で書いていくタイプ」
途中式を省略して答えまで一気に書いてしまう子。
頭の中では処理できる力はあるけれど、
考えを言葉や式にすることが苦手なことが多いです。
9x=3
x=3
のように、「9と3だから答えは3!」みたいな直感で処理しちゃう感じです。
(正しくは1/3)
感覚的に計算しているので、文章題や証明などの「説明が必要な問題」でも苦しくなります。
答えを出すために「何をどうすればいいのか」や「こうだからこう」と根拠づけながら解いていくなどを丁寧に練習していくことが大切です。
「丁寧タイプ」
一行ずつ丁寧に書き、符号やかっこもきちんと扱える子。
時間はかかるけども、論理的に考えることはできています。
ただ、行き過ぎると途中式にこだわりすぎて、消しゴムを使いすぎたり、
そこは省略したほうが時間短縮になるというものも書いてしまったりで、
スピードが上がらないことも。
時間内でまとめ上げるための指導をしていくと一気に伸びていきます。
理想は「丁寧+柔軟にタイプ」
途中式を整理しながらも、式の流れを理解している状態。
書きすぎず、省略しすぎず。
考える力と表現力のバランスがしっかりとれています。
この状態になると、数学に限らず「説明する力」が強くなります。
答えを出すために「必要な情報や知識を整理する」ことが上手です。
途中式は単なる計算過程ではなく、「思考の鏡」です。
式の整い方には、その子の性格や学習スタイルが自然と出てきます。
だからこそ、T’sLabでは「答え」だけでなく、「途中式」を見て、
その子の考え方も育てていきたいと思っています。
そんな個別指導塾T’sLabに興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね。
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