ある生徒の数学の授業です。
その生徒は計算の途中式をこちらで渡している裏紙に書いているのですが、少し気になる行動をしていました。
とにかく消しゴムをめちゃくちゃ使います。
問題を写し間違えたら消す、計算ミスが発覚したら全部消してもう一度解きなおす、
ある一部分の数字や文字を書き間違えたら消しゴムのとがっている部分を使って他の数字が消えないように器用に消す
(細かい作業なので時間がかかかる、でも結局周りも消えてしまう)
消した跡が残っている上からもう一度書き直す、
これはすべて裏紙での話です。
ここで私が生徒に声を掛けます
「問題写し間違えたら大きく×って書いて違う場所でもう一度書いたら?」
「計算ミスで全部消さんでも、間違えた数字を塗りつぶして横に正しい数字書いたら?」
「消した跡に書いたら見にくくない?」
そして、「数学のテストってもしかしていつも時間足りなくない?」
生徒「うん、足りない」
実はテスト中いつも途中式を問題用紙に書いていたのですが、全く同じことをしていたのです。
さらに、問題用紙の途中式を解き終わったらわざわざ消すこともあるようでした。
この生徒の数学のテストで時間が足りない理由の一つがここにあったんです。
問題の量が多いのではなく、計算スピードが遅いのではなく、難しい問題がたくさんあるのではなく・・・
不必要な消しゴムの使用頻度が多すぎることでした。
これは数学だけでなく、他の教科でも同じ事が言えると思います。
国語や英語でも、字のきれいさこだわりすぎてゆっくり丁寧に書きすぎてたり、
納得いかない字であれば消しゴムでその都度消していたり。
きれいに書くのと丁寧に書くというのは少し違うんですね。
ただ授業を教えて理解してるかしてないかを確認するだけではなく、問題1問1問をどのように解いているのかまで見ることが
個別指導であり、対面授業であると思っています。
この生徒には消しゴムを使うクセをなくすようにこれからも指導していきます。
(昔からのクセを直すのにも時間のかかる子とそうでない子がいるのも事実です)
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